まるで宮崎駿作品の天空の城ラピュタのようだと有名になった長浜の「土倉鉱山跡」。
最近では写真映えスポットとして観光地化しています。
SNS等で拡がり、一気に観に行く人が増えたのはいいのだが、この鉱山跡地はかなりの老朽化が進んでいるため、立ち入りが禁止されています。
なのでほとんどの方は、歩道や境界線の外から撮影しているのですが、一部の方が立ち入り区域の中に侵入し、写真を撮ったり建物に登ったりしているそうです。
土倉鉱山は銅の採掘場
かつてこの土倉鉱山は、明治40年ごろに銅の採掘場として栄えていました。
また従業員や家族合わせて1500人あまりの人が暮らし、映画館や銭湯などもあったそうです。
しかし銅の輸入自由化や鉱質の低下により、競争力を失い1965年には閉山に至りました。
現在は、山中に巨大なコンクリート構造物の遺構が残されて、廃墟然とした場所を案内するツアーガイドも存在しています。
先ほど述べたSNSでの拡散で、週末には20~30人ぐらいのコスプレイヤーなども訪れることもあったそうだ。
写真:写真展「土倉鉱山の思い出」より
安全対策として、10月中に侵入を防ぐ柵を設置
閉山から半世紀が過ぎ、廃墟化したことで人気が出たこの土倉鉱山跡ですが、いつ建物が崩壊してもおかしくないのだが、一向に施設の立ち入るマナー違反者が減らないことを受け、今年の10月ぐらいから柵を設け、侵入を防止させるそうです。
事業費は滋賀県が負担して設置するとのニュースが先日も報道番組で紹介されていましたが、柵を設けても侵入する人の数は無くならないのではないかと思う。
柵が設置される前にと、各地から撮影に来る方が増えますが、その間に事故がないことを祈るばかりです。